トマトくまの趣味部屋

多趣味なクマトくまの趣味部屋です、いろんな事にチャレンジしています。

散弾銃の弾の種類について

散弾銃の弾は2種類
 散弾とは言いますが・・・大きく分けると2種類有ります。
 一つ目は、文字通りの「散弾」小さな鉛の粒がたくさん入っているやつ、
いわゆる散弾(ザラ弾)と言います。
 入っているザラ弾の数は約250個から6個まで、獲物や用途によって使い分けます。


 二つ目は、大きな弾が一発だけ入っているやつ、スラッグ弾(一丸)です。
 こちらは、熊・シカ・イノシシ等の大物用として用いられます。


実包の意味
 通常、散弾の事を実包と言いますが、それは構造から来ている様です、
ライフルや拳銃等の実弾と違って、プラスチックの筒の中に細かな弾が入っています、
昔は紙で包んでいたから【実包】と言われた様です。
 又、鉛が規制されている場所では、鉛の代わりに鉄やタングステンの弾が入った物も有ります。


散弾の種類
 弾のサイズは細かいほど射程が短くなり、威力が低くなります。
ザラ弾のサイズは様々で、小さい物から順に6個入の物まで有り、用途によって使用する種類が決まってきます。
名称・到達飛距離・有効射程距離・用途
10号・195m・40m 小型の鳥用(スズメ)
9号・210m・40m 標的射撃用、スキート射撃用
8号・225m・40m 小型の鳥用(コジュケイ・キジバト・シギ)
7.5号・235m・40m 標的射撃用、トラップ射撃
7号・240m・40m 小型の鳥用(コジュケイ・キジバト・シギ)
6号・250m・45m 小型の鳥用(キジ・ヤマドリ・カモの近射)
5号・265m・45m 中型の鳥・小型の獣(キジ・ヤマドリ・カモの近射)
4号・275m・50m 中型の鳥・小型の獣(カモ・ノウサギ・カモ)
3号・290m・50m 中型の鳥・小型の獣(サギ・カワウ・カモの遠射)
2号・300m・50m 中型の鳥・小型の獣(カモの沖撃ち)
BB・340m・50m 中型の獣(カモの沖撃ち)
27粒・中型の獣(粒は、リュウと読みます)
15粒・中型の獣
12粒・中型の獣
9粒・500m・50m大型の獣(イノシシ・シカ)
00B・515m・50m大型の獣(イノシシ・シカ)
6粒・大型の獣用(イノシシ・シカ)
1粒・700m・100m スラッグ・(クマ・イノシシ・シカ)


バードショット
「号」という表記のものをまとめて「バードショット」とも言いますが、鳥撃用と言う意味です。


バックショット
「粒」という表記のものをまとめて「バックショット」とも言いますが、バックとは英語の雄鹿「buck」の事を指します、日本では大物用と言う事になります。
【大物とは、鹿、猪、熊】の事を言いますが、北海道では【トド】も含まれる様です。
ただし、【熊とトド】はライフルの対象と思って良いでしょう。
バックショットは文字通り、6粒だったら中に6つの鉛弾が入っています。
「号」は英表記では「shot」
「粒」は「pellet」と表記されています。
 ちなみに、実包はほほ輸入品ですので、表記は英語表記となります。


 バックショットは粒が大きいので飛距離が長くなります、特に獲物の背後に土手や山など弾を止める為のバック「back」ショットの有無に注意が必要です。
 弾のサイズは細かいほど射程が短くなり、威力が低くなりますが、その分弾の数が多いので散弾効果が高くなります。


 弾のサイズの他に弾の量の記載があります。
24g、28g、32g、33g、34g、35g、36gなど。
競技用はトラップでは24g。スキートでは28g。
公式競技では火薬の量も決まっています。
射撃競技はオリンピック種目にもなっているので、国際規格で決まっています。


33g以上はいわゆる狩猟用です。
弾がたくさん入っており、狩猟用の弾は値段が高い様です。


一丸弾:スラッグ弾、サボットスラッグ弾
 スラッグ弾は一丸の弾。(1粒とは呼びません)
 弾頭の形状は色々ある様です、丸だったり円柱型だったりします。
 大物専用で50~80mぐらいの有効射程があり、イノシシやシカ猟に使用します。
 有効射程が長く命中精度が高い、ハーフライフル銃身専用のサボット弾もありますが、
こちらは銃身の半分に螺旋が切ってある専用の銃身を使う事になります。


猟銃の違い
 使用する実包によって使用する猟銃も違ってきます(実際は、狙う物によって使用する実包と猟銃が違って来るのですが)。
 競技用は二種類、スキート用とトラップ用(基本は上下二連銃が使われます)。
 狩猟用は散弾だと小物鳥から大物獣まで、一丸は大物獣用(上下二連銃・自動銃)。
 そして銃身にも違いが有ります、平筒と言われるただの筒と、半分螺旋溝(ライフリング)が入っているハーフライフル銃(サボット銃)又は(ボルト銃)とも言います、に分けられます。
 装弾数も、上下二連銃や平行二連銃は2発、自動銃は3発、ボルト銃は1発です。
 同じ口径でも弾頭サイズはスラッグ弾より、サボット弾の方が小さいなります、その理由は弾頭の周りをプラスチックで覆ってあるためです。
 ライフリングにこのプラスチックの部分が食い込んで、弾頭に回転を与えるためスラッグより銃身内を汚ませんが、猟銃も弾も通常の散弾やスラッグよりも高価です。
 サボット弾はジャイロ回転のおかげで有効射程が100~150m程度と長くなり遠射が可能となりますが、その分危険性も増します。


反動の違い
 散弾と違って、スラッグやサボットは反動が強く、ボルト銃では特に注意が必要な様です。
 口径が小さい20番はまだいいですが、12番のスラッグやサボットはとにかく反動が強く、発射した際に銃口が跳ね上がったり、暴れたりしますので、狙いが定まらない事が有る様です、肩付けが甘いと肩を痛める場合が有ります。
 特に、大物猟では色々な理由から、20番を使用する方が多い様です。


弾の長さの違い
 弾の長さに2 3/4"と3"があり、薬室にも同じ仕様があります。
 2 3/4"の弾は3"の薬室に入りますが、3"の弾を2 3/4"の薬室に入れることはできません、ほとんどの銃は銃身側面に刻印が入っているので、確認しておくことが必要です。


口径の違い
 日本で主に扱われている猟銃の口径は、概ね3種類有ります。
大きい方から
 12番:主に競技用上下二連や、狩猟用自動銃に使われ、ザラ弾向き。スラッグやサボットでは反動が強くなる。


 20番:主に狩猟用自動銃に使われ、ボルト式銃はこの口径が威力と反動のバランスが良いと言われスラッグ・サボット向き。
 クレー射撃にはザラ弾の数が少なくなるので不利と言われている。


 410番:少し珍しい口径。反動は軽いが威力も弱くスラッグ・サボット向き、止め差しには向いているかも。
「番」の英表記は「gauge(ゲージ)」です、
こちらもほとんどの銃の銃身側面に刻印が入っている。



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